■美人ジャケの女王: HALIE LOREN 『they oughta write a song... 』

オレゴン州ユージンで活躍中のシンガーの2作目。2008年にリリースされたアルバムです。

 

ご覧の通り、超印象的なジャケットです。いわゆる「美人ジャケ」ですね。

うったえかけるような、こんな表情で見つめられると(別に見つめているわけではありませんが)、特に男性ファンは、

 

「ん?!なんだ」

 

てな感じで、手にとって見出す可能性が非常に高いと思います。少なくとも、チラ見はするはずです。まあ素通りはありえないでしょう。

という私も、はじめてこのアルバムを見た時、彼女を知っているわけではなかったのですが、思わず目をとめてしまいました。ネットで見たのが初めてなので、手に取るわけにもいかず、サムネイル画像をクリック、詳細ページにジャンプして試聴して、ライナーを読みました。

 

おお!何という商品力!

 

その商品のことを全く知らない消費者を一発でしとめてしまう!商品開発やマーケティングに係わっている人間なら、是非ともその能力にあやかりたいものです。

 

このようなジャケットは、それだけで商品力を高めてしまうのです。

これだけモノが溢れ返る時代、まず、その商品の存在自体に気付いてもらうことさえままならないわけです。

 

ジャズにしても同じ。毎日、山盛り新しい作品がリリースされるのですから、セールスをあげていくのは並大抵ではないんでしょう。ジャズというだけでも結構ニッチなのに、特に、インディ系の人は大変なはずです。

 

 

で、肝心の内容。

肝心の内容も良いです。秀逸です。

 

特に、8曲目「Perhaps, Perhaps, Perhaps」が良いです。

スペイン語の「キサス、キサス、キサス」ですね。

 

この曲、初めて聴いたのが、ロックバンドのCAKEという連中が、1997年に出した『Fashion Nugget』というアルバムの中でプレイしているものでした。

 

コレ↓↓

もともと気だる感じの連中なので、この曲もやっぱり気だるい感じ。

ですので、そういうものだと思っていました。

 

で、ヘイリーの「Perhaps, Perhaps, Perhaps」はどうなのかというと、やっぱり気だるい感じなのですが、ちょっとニュアンスが違います。

 

当たり前ですが、ジャズな感じの気だるさ。

何というか、色っぽさがあり良い感じです、非常に稚拙な表現ですが・・・。

 

また、オーティス・レディングの曲をやったりもしていて、結構、選曲がユニークなのも聴きどころのひとつかもしれません。

 

「Autumn Leaves」「As Time Goes By」などスタンダードもあり、彼女のオリジナルもあり、一見統一感がなさそうに感じるかもしれませんが、さすが、うまい具合に統一感があります。

しっかり一つの作品だなあと。

 

彼女のキャラがしっかりと出ているということなのだと思います。

 

収録曲はこのような感じです。

 

  1. they oughta write asong
  2. a whiter shade of pale
  3. blue skies
  4. autumn leaves
  5. fever
  6. god bless the child
  7. my rainbow race
  8. perhaps, perhaps, perhaps
  9. how should i know
  10. summertime
  11. i don't miss it that much
  12. the dock of the bay
  13. as time goes by

 

 

全体を通して、ソフトであり、しなやかであり、艶やかな感じの作品です。

 

そんな彼女ですが、彼女のサイトを見ると、ちょっとおもしろいことが書いてありました。

まあ、別におもしろいワケではないのかもしれませんが、結構こだわりが強いのかなあという感じのことです。

 

Confident yet vulnerable, strong but inviting. Authentic is another adjective that rushes to mind—emotionally authentic, which, really, is the key to great jazz and great art in general. Not the play-it-safe jazz of Kenny G or the narcoleptic whispers of mall-bound Musak, but the real deal.

http://www.halieloren.com/ より一部抜粋)

 

赤字の部分ですね。

 

まあ、彼女本人が書いたのではないのでしょうが、強気というか、大衆迎合しない意志が表れているようです。

 

「ケニーGの無難なジャズでもなく、ショッピングモールで掛っている音楽の眠くなるようなささやきでもない・・・」

 

結構言いますねえ!

 

こういう一面が見えるのも彼女の魅力なのかもしれません?!

 

うわさの「Perhaps, Perhaps, Perhaps」です。

普段着っぽいカッコで歌ってるのも魅力なのでしょうか?!(笑)

 

 

コメントをお書きください

コメント: 1
  • #1

    那珂太郎 (日曜日, 26 8月 2012 18:05)

    アルバム購入して時々聞いてます。
    2. a whiter shade of pale:青い影 と14. free to be loved by me
    が良い曲だと思います。ピアノも良い。オーデイオ機器比較試聴に良いと
    思ってます。