■案外ソフト: SATHIMA BEA BENJAMIN 『Sings Ellington』

好内容であろうことがヒシヒシと伝わってくる、何とも雰囲気のあるジャケットです。

南アフリカ出身のシンガー、サティマ・ビー・ベンジャミン。

よく知られているのかどうかは知りませんが、彼女、あのダラー・ブランド(後のアブドゥラ・イブラヒム)の奥さんです。

 

この作品、1979年に彼女自らが設立したレーベル「EKAPA(エカパ)」からリリースされた第一弾作品です。

 

もともとは旦那のダラー・ブランドの作品を管理するために立ち上げた会社らしいです。

 

で、この作品の内容ですが、彼女の尊敬するデューク・エリントンに捧げたものということで、エリントンの曲を歌っています。

収録曲はこんな感じです。

 

  1. in a mellow tone
  2. prelude to a kiss
  3. sophisticated lady
  4. mood indigo
  5. lush life
  6. i let a song go out of my heart
  7. solitude
  8. african songbird *
  9. i'm getting sentimental over you *
  10. it never entered my mind *

    *ボーナストラックです。

 

ジャケットの雰囲気は、何となくスピリチュアルでエスニックな感じを期待してしまいそうでもありますが、基本的にはノーマルで非常に聴きやすいです。

 

「とてもあたたか~い歌声」

 

 

これが、彼女の最大の特徴なのだと思います。

 

特に1曲目『In a Mellow Tone』の出だしから、その包み込むような温かさを感じることができます。

 

「お!なんかいいやん」

 

という感じです。

 

 

実は、これを買った時、全く違う音を予想していました。

前述のように、ダラー・ブランドの奥さんということもあるので、もっと「黒い」感じなのかと思っていました。

 

また、日本での販売元もPRIMOなので、何というか、サブカルの匂いがプンプンするのかと期待していたのですが、違っていましたね。

 

まあ、期待とは違ったのですが、それはそれでOK。

素直なジャズと出会えてよかったのです。

 

ただ、8~10曲目のボーナストラックがちょとスピリチュアルな感じ。

ここは好き嫌いがはっきりと分かれそうです。

 

オリジナルと編とボーナストラックが若干雰囲気が異なるので、何でこれらを入れたのかよく分かりませんが、まあ何らかの意図があったのでしょう。

 

ちなみに彼女は、70歳を超えた今も活動を続けており、母国への思いをスピリチュアルな形で唄っているようです。